吉本隆明「ほんとうの考え」
GW中は読みたかった本を色々読み、仕事をゆっくりこなし(←もうすぐ明けちゃうぞ!)、夜は子供と寝るまで遊び、ぼんやりのんびり過ごしています。こう書くとあんまりいつもと変わりませんが。
ところで、糸井さんが「ほぼ日」で吉本隆明をずいぶん前から猛追していますね。本当に嬉しい。
猛追というのは、何と言うか、吉本隆明が生きている間に、その考え方/生き方をあらゆる角度から引き出すための考えうる全てのことをやろうとしていて、しかもそれを‘とにかく分かり易く’を前提としていること。
今回のこの対談も相変わらず面白くて読んでいますが、
この5回目の話に、何と言うか語りきれない言葉の裏、吉本隆明流に言えば「沈黙の部分」に多くのものが詰まっていて、一日じゃとても消化できずに慌ててました。
自分が他人のどこを見てどう付き合って生きたいのか、これまでもこれからも。何より自分がその辺の問題を意識的にも無意識的にも格闘してきたのか、その辺が良くわかったというか。自分が責任を持てないことって本当は持てることとして最初に捉えてておいた方がいいんじゃないかと。
吉本さんの言葉は、単純化したような2次元の世界で「あれが良い」「コレが悪い」「日本はダメだ」「不況だなんだ」「酒だ酒だ」(←自分)といい加減な騒ぎのその風潮に目を細めていたら、「ダメですね、こっちの4次元の世界にきてモノを見なさい、そっちは嘘ばっかじゃねーか」、と囁かれているようでいつも心地いい。
言葉は平易なのに、とても同じ日本語を語っているとは思えない。とりあえず、とりあえずまだまだ生きて欲しい。