勇気と想像力、そして少々のお金

きれいごとを言わない、をモットーにしてますが、時折言ってます。

下川にーさん

ノルウェイの森の直子の言葉だったか、思い出すけどわからない、検索しても出てこない、家に本が見当たらない。本がそもそも違うのかもしれない。
ただ、とにかく、わざと歪曲し誤読しているのは事実だけれど、人の不幸ごとの折に触れて思い出すことがある。というか、勝手に言葉を組み立て、自分の血肉にしていることがある。

人を思い出さなくなったら、覚えていなかったら、それは自分の中でいなくなったことと同じ。
だから、死んだからといって、自分の中のその人がいなくなる訳ではないし、むしろクリアに覚えている思い出が、ふと、思い出したとき、見ている景色を鮮やかにする。誰かとその人について話をし、笑いあうことができる。

どうしてもつらさを覚えるとき、平衡感覚がぼんやりしそうになった時、このことをいつも思う。覚えている、思いだしている、だから大丈夫という訳ではなく、ちゃんと受け止めるために。

後悔がないといったら大嘘になるけれど、延期になってた会う約束は宙ぶらりんのままだけど、しょうがない。できなかったことを嘆けば、むしろ当人に失礼だし、本当に怒ってきそうな人だから。
にーさん、たくさんの楽しい思い出をありがとう。本当にただそれだけ。