すべり台の前で
昨日の仕事休み、息子と二人で公園に行った。幼稚園生の団体がたくさん来ていてあちこちでギャーギャーと騒ぐ声が響いていた。3歳2ヶ月の息子は、その輪に入りたいのだけれど相手にされない、遊べない。砂をずっと蹴っていたのは、きっと、悔しかったからだろうな。しばらくして、いくつかあるすべり台の前に立ちだした。「危ないからそこにいちゃダメなんよ」と遠目から言う父の声も聞かず、いくつかの滑り台の降り口でじっと立っていた。
それが、幼稚園生の仲間に入るきっかけをただ待っていたのだと気がついたのは、このムービーを撮ってる最中だった。
びっくりしたのは、これまですべったこともない高さのすべり台から一人で降りてきたこと。それでも、やっぱり誰にも相手にされない。子供の世界だって厳しいのだ。無念、息子、その日は惨敗だった。
生きることに貪欲で、遊ぶことをサボらない。完全に、オレ、負けてる。
その後、足湯で疲れを一緒に癒した。つもりだったけど、息子はそこでもサボらずに遊び続けた。起きている間は、ずっと走り続けている。