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勇気と想像力、そして少々のお金

きれいごとを言わない、をモットーにしてますが、時折言ってます。

嫁さんの実家にまつわるエトセトラ

家族

先日嫁さんの実家に行ったときに「契約していたアレを解約したよ」とお父さんから言われて、へぇそうなんですねと相槌を打ってから、色々と思うことがあった。解約したよと指差した先にはパソコンがあって要はプロバイダ契約を解約したわけなんです。つまりはパソコンでインターネットをしないということ。
以前お父さんに「パソコンを安くていいから何かないかな」と頼まれて、高スペックの割には安価なデルでプリンタ込みで7万円弱をネット注文してから約二年。ちょこちょこ使っていたようだけれどインターネットというインフラが生活に必要ではないということがわかって解約を決心したようだった。
屋根に上って瓦を修理し、畑仕事をし、病院へ行ったりと日一日を過ごすお父さんと、とっぷり暮れた辺りから向かい合ってお酒を酌み交わし、さっき叔父さんにもらったシカ刺しを旨い旨いと唸って一緒に食べた。一日の頭からお尻まで、その営みの中には一つもインターネット的なものが必要無い訳で(無理やり作ろうと思えば作れるだろうけれど)、だからなんだという訳でもないのですが、ちょっと色々考えた一日だった。
その日の断片の物語。
写真は80過ぎた嫁さんちのばあちゃんの「ほーらほら、これに乗って行くよ、行くよー」という罠にかかった2歳児が、手押し一輪車(田舎ではネコと呼ぶ)で拉致されて、けっこう遠い畑まで連れ去られている途中のワンショットである。「ばあちゃんね、本当に危ないんだから見てきてよー」と実母散髪中で手が離せない嫁さんのたまに聞く本気の声がかかったので、よーしとばかりにコソコソと等間隔でばれないように20分ほど尾行をしている時の序盤の一枚。

結構平気そうな息子を見て「これも成長の糧だよ、よしよし」と思って引き返し、誰もいない居間のコタツで肩まで浸かり、一人うたた寝していたら、約30分後に「ねぇ、ちょっとさぁ、本当に心配だから行ってきてって!」との最後通牒が届いたので、よしよし、また出番だ、いつも主役は忙しいのだ、ということでジョギングしながら途中場所を人に聞きながら畑に行ってきました。(これが本当にけっこう遠かった)
着くと、ばあちゃんは黙々と作業をし、遠くで息子もカマで土を掘り続けるという訳の分からない作業を黙々とこなしてて、「おーい、迎えに来たよー」と声をかけると、「まーあ、なんで来たんかい、こんでいいのに!」とばあちゃんの第一声。しばし同じことを言われながら(ゆっくりしてとけばいいのにという心遣いなのですが)、お呼びでない雰囲気丸出しの中、しかもまだまだ畑で悪さしたそうな息子と対峙しつつ「よし、さっき通ってきた川で石投げしようか!」という気の利いた誘い文句で連れ出して、来なくてよかったのにという声を背中で聞きながら、父子二人で寄り道をしながら、途中の川で100個程の石を沈めてきて、川上に住む叔父さんにシカ刺しをもらい、夕闇迫った空の下、心配する母親のもとに一緒に帰ったとさ。
めでたし、めでたし。