勇気と想像力、そして少々のお金

きれいごとを言わない、をモットーにしてますが、時折言ってます。

そのモノと新しいモノとそれ以外の別のモノ

そのモノが持つ魅力をわかっている人たちほど、それ以外のモノ(その存在を脅かす程のモノ)に挑戦し続ける。
僕はそのモノをいつも中途半端な理解しかできていないので、そのモノの魅力に注視するのみで、新しいことに挑戦しようとしないのかもしれない。もしかしたら別の理由があるのかもしれないけれど。
僕は音楽をiPodに入れて聞くことに未だに抵抗がある。ちょっと(だいぶ)偏屈なところがあるのだ。音楽以外なら(Podcastなど)全然良いと思うんだけど(あくまで僕の超勝手な判断ですのであしからず。iPhone買ったくせにまだこんなことを僕は言っているのだ)。
でも、近いうちに僕はiPodに音楽を入れて聞くことになると思う。間違いなく。これは確信だ。


話は随分それたけれど、

梅田さんのウェブブック

ウェブブック『生きるための水が湧くような思考』(梅田望夫著)

本のような構造化をしっかりした上で、すべてウェブ上で無償で読める「ウェブブックという形で出版」してみようと決めました。
これならば絶版などにはならず、未来永劫、皆さんが読みたいときにウェブ上で読むことができるからです。

<7.18>ウェブブック「生きるための水が湧くような思考」本日刊行です。

これは、明らかに新しい試みですよね(正直びくりしました)。梅田さんがこれまで色んな所(媒体)で書き綴ってきた文章を、‘ウェブブック’という名前にしてあまりにも見事に構造化した一つのカタチ。購読・購買はもちろん無料の個人出版社。
だけど、新しいモノかといえばちょっと違う。集め、整理し、組み立てていった後で、何か別のモノになった。それは読めばわかる。一冊の本でありながら本じゃなく、ブログやホームページのカタチをしながら、その一歩進んだ別のものになっている。
決して手にとって眺めることも出来ないし、自分のモノとして所有することも出来ない。でも、もしかしたら誰か物好きな人がすべてをプリントアウトして一冊に纏め上げるのかもしれない。そうすれば、きっとその人のモノにはなる。むしろ、その人だけのものになる。けれども、ウェブブックとしての自由さは無くなる。
これは、本という物質の力や強さを知っている人だからこその芸当なのかもしれない。
自分のこれまでやってきた無数の点と点を結びつけることをしてきた一つのカタチがこうなるのだ。言うは易し、行なうは甚だ難し。


そういえば、数日前に同じように度肝を抜かれたエントリーがありましたね。

ビジュアル系プロフィールの金城さん

結局何が言いたいのかって言うと、「居住地、時間の濃淡(横幅の違い)、印象の深さ(縦幅)、経験の分類(色分け)、そして各時代(○期)に最も影響を受けたらしい本。
そんなこんなで、今の自分が成り立ってっと思ってんですぅー。

<7.11>ビジュアル系プロフィールに挑む

これは、いろんな意味で影響を大きく受けました、はい。これもまったくの新しい試みですよね。
それでもやっぱり、このモノ自体も新しいモノかといえばそうではない。新しいのは試み方、取り組み方、アウトプットの仕方なのだ。で、出てきたのはビジュアル系なのだ。
注意深く自分の過去を追って(負って)行くことで可能な作業だと思う。ある意味恐ろしい作業です。つまらない過去を負う前に、こういったことは早くしておいたほうがいいのかもしれません。(・・・何のことやら)


そして、その2つの試みが、今月の30日に終結します。

もっと開かれた本?

札幌に飛びっきり‘変’な大学教授(id:elmikamino)がいるのですが(僕もいつかきっと会いに行きます)、その新しい試みに、自分の直感を頼りに挑んでいます

私は梅田さんのような「ウェブブック」を作りたいのだろうか。
私の直観は「違う」と言う。「もっと開かれた本」の筈だ、と。ウェブに旧来のブックのアナロジーを一切持ち込まない「本」の筈だ、と。
金城さん(id:simpleA)がかつて紹介した「本が本を読む」という飛び切り素敵な「比喩」が思い浮かぶ。

<7.19>いざ北へ2008その18 もっと開かれた「本」

なんなんでしょうか、これは。「本が本を読む」という比喩は、たしか金城さんの前世(id:bookscanner)で発せられた言葉のような気がします。
ウェブに旧来のブックのアナロジーを持ち込まない「本」!? わくわくしちゃいますね。模索するだけでも楽しげですよね。また、その日に集う皆さんが濃い人たちばかりなので、きっとその片鱗がちらっと見えるのかもしれませんね。うーすごい。羨ましい。


つまり

新しいモノではなく、‘新しい試み’から生まれた、‘それ以外の別のモノ’が面白いのであって、凄いのは’新しい試み’の部分なんだろうなと思います。
その結果として、みんなが評価できる、これまでには無い‘別のモノ’になるだけなのかもしれない。


・・・うぅ、出来ることからやっていこう。