勇気と想像力、そして少々のお金

きれいごとを言わない、をモットーにしてますが、時折言ってます。

仕事との向き合い方

今日は、小説や映画のことを書こうと思っていたけれど、とても引力の強い2つのブログエントリに‘幸運にも’当たってしまったので、引用させていただきます。
僕にとっての仕事とは何なのかを考えつつ、忘れないために。

お湯 わいとう? http://d.hatena.ne.jp/pin_kobe/20080412/p1

最近の啓蒙書やオンラインの記事では,とかく仕事を楽しもうということがよく言われています. 僕自身,もちろん嫌々やるよりは楽しんでやったほうがいいのはわかっていても,実際にはそんなうまく行くことは稀です。
WIN のかげに LOSE あり(pin_kobeさんの日記)

NBonline「仕事に対する考え方を見直す」のエントリを引用しつつ、id:pin_kobeさんが展開したエントリです。
この、NBonlineの記事は、よく言われている下記の3つのことを疑ってみよう、という視点で展開します。

  1. 「仕事をしている時の自分は、本当の自分じゃない」
  2. 「仕事を、もっと楽しもう」
  3. Win-Win

一つ目のこの部分、実は20代半ばまでの頃の僕そのものです。「仕事中の僕は本当の自分じゃないし、わかってくれる友達がちゃんといるからいいんだ」という考えでいました。・・・違いますよね、まったく。でも、当時の僕は本気でそう思っていました。
たぶん、仕事というものの‘本質’がまったくわかってなかったからです。今でもはっきりと判っているかは甚だ疑問ですが、でも「自分の置かれた状況で、関わる人へ最大限の配慮をもって、約束事を守っていく」ということだけは、自分を戒めつつ理解しているつもりですし、そうありたいと思い続けています。
2の部分で、pin_kobeさんは、

自分のため,能力を伸ばすため・活かすため,社会の役に立つため...いろいろ理由はあるでしょうが,きれい事はともかく,とにかく生活するためには仕事をしなければならない.たとえ苦しくても,しんどくても,嫌なことであっても,割り切ってやっていくしかない.
そこには好きだとか嫌いだとかが介在する余地はないわけです.
WIN のかげに LOSE あり(pin_kobeさんの日記)

この、‘仕事’に潜む「好き嫌いの介在する余地の無い場所」のことを上手に言いえているなぁと感心しました。そして、この仕事に潜むもっとも‘厄介な場所’に対するときの自分の姿勢が、実は一番‘自分の姿を現している’のかも知れないなぁと感じました。
この気づきはとても新鮮でした。
3つ目の、Win-Winの関係については、

確かにこういったポジティブな言葉は聞こえがいいし,そう言われたところで,「いえ違うでしょ」と返す言葉も出ない.
(中略)
実際には「Win−Win」などとんでもない関係というものがいくらでもあるわけです. 僕はそういう実情を理解していますとは偉そうに言いません.
でも,少なくとも意識して立場の弱い相手にはこちらも腰を低くして接してますし,そんなことは社会を生きていく上で当然のことだと思うのです.
WIN のかげに LOSE あり(pin_kobeさんの日記)

もはや、‘仕事’という範疇での考え方に収まっていません。やっぱり仕事をする上では、何よりも個人としての生き方が問われているわけです。その上で、はじめて仕事と向き合うことが出来るのだろう。


shi3zの日記 http://d.hatena.ne.jp/shi3z/20080411/1207866641

読んでいて、言葉にならない、という想いしか出てこなかったエントリ。
そして、皆さんと思いはひとつ。お父様が、ただただ快方へ向われる事を祈っています。
僕の父親は今年で61歳。2年程前に2週間ほど入院したこともあり、本当に息を呑んでid:shi3zさんのエントリを読んだ。
そして、‘仕事’というものが、僕の中ではどういう風に位置づけられているのかを考えることになった。

帰りの新幹線で、いろいろな思いが交錯した。

けれどもうまく言葉にあらわすことができない。

僕は逃げるようにKeynoteを開き、仕事に没頭した。

仕事に没頭するくらいしか、いまの僕にできることはない。
(中略)
とはいえ、どちらにせよ、なんらかの障害は残るだろうし、お袋と親父の面倒は僕がみないとならない。

今まで以上に会社経営を失敗できない。

いまは全力で目の前の仕事をやっていこうと思った。
親父が脳出血で倒れた(shi3zさんの日記)

親の病気に言葉を失いながらも、shi3zさんの仕事に対する‘立場’と‘考え方’と‘位置づけ’がにじみ出て来るようなエントリでした。
僕にとっての‘仕事’が、僕の人生にとってどういうものなのか、ますます考えていかなきゃならないものだと痛感した。
お父様の回復を、心より願っています。