勇気と想像力、そして少々のお金

きれいごとを言わない、をモットーにしてますが、時折言ってます。

2つの‘ネット生保’に期待大

ネットライフ企画株式会社と、SBI生保設立準備株式会社の2社に大いに期待している。
この2社は、インターネットだけを使って完結する生保会社を作ろうとしているのだ。つまり、加入から保全手続きから、給付の支払いまでを。
一番大きなメリットは、人件費の削減、そしてバーチャル空間をフルに使えるため、支社や部署といった不動産賃貸料がほとんど要らないこと。

当然、そのコストパフォーマンスは、保険料に反映されるので、既存の生命保険料の約3割はカットできるのではないか。

必要とされるのは、企業としての社会的信用と、選りすぐりの人材、そして、投資機関である。
この2社に限って言えば、どうもすべてがそろいそうなのだ。
保険会社を設立するためには、金融庁での許認可が必要になるのだが、どうも今年中にOKが出そうな雰囲気である。

この2社が、無事に営業をスタートさせることが出来たなら、生保業界にとてつもなく大きな風穴を開けるに違いない。


ただ、現時点で保険商品は、ほとんどが出揃っていて、消費者は‘すでに自由に’選べる立場にあるのに、自由に選び、選択できなくさせているのは、‘保険が難しいから’ではなく‘保険の必要性が個々人で具体化できていない’ところにある事だ。
だから、今でも保険外交員の言われるままに継続してしまうし、「わたし素人だから」という消費者の意識をいいことに‘買わされて’しまうのだ。
こんな生保文化がまかり通るのは、どうかんがえてもおかしい。
ネット生保にホンとに期待するのは、安い商品開発するだけではなく、「保険という金融商品をいかに賢く使っていくか」という情報を、もっとも便利なネット空間を使って、広く消費者に提供していってほしいのである。
生活者のライフスタイルを変化させることが出来た時に、初めて成功するのだろう。