勇気と想像力、そして少々のお金

きれいごとを言わない、をモットーにしてますが、時折言ってます。

チャールズ・チャップリン


チャップリンの映像世界にはすべてがあると思う。
現実世界のほとんどの事象が濃縮されているので、どのテーマを観ていても飽きない。なぜならば、その時々の時代背景や、その時の自分の精神状態を投影させて観ることが出来るからだ。
そして、何よりも愉快で楽しく、果てしなく‘はかない’のだ。
夏も明ければ自民党の総裁選。つまりはそのまま総理大臣の誕生である。
日本の現在の選挙制度がある限り、票集めから起因する政・官の腐敗はなくならないのは確かなことだとしても、政治を志した以上は、感心させる『理念』を見せて欲しいものだ。
ただで選挙地盤を引き継いで、後援会に後押しされた政治家に、そんな理念は存在しないのだろうか?与えられた立場を、幸運なことと思い、世のために思い悩む政治家は、もはや存在しないのであろうか?
今、「独裁者」を見ると、はたして僕はどんな感想を抱くのだろうか。
あのチャップリンの世紀の大演説を前にして、心を奮い起こされるのだろうか。

 「申し訳ない、私は皇帝になりたくない。 支配なんてしたくない。
 出来ることなら援助したい。 ユダヤ人も、黒人も、そして白人も。」


 「思想だけがあって、そこに感情がなく、人間性が失われてしまった。
 知識よりも思いやりが必要である。 思いやりがないと暴力だけが残る。」


 「我々は、幸福を生み出す力を持っている。
 人生は美しく 自由であり すばらしいものだ!」 
    
〜映画「独裁者」/1939年/ 世紀の6分間と言われる演説の、ごく一部の抜粋〜