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勇気と想像力、そして少々のお金

きれいごとを言わない、をモットーにしてますが、時折言ってます。

梅田さんと加賀谷さんの特別対談(2015.7.16)

16日の仕事@東京に合わせ、その夜に(いつものように金城さんid:simpleAの粋な計らいで)おもしろセミナーにもぐらせてもらい、贅沢な時間をいただきました。
せっかく参加させてもらった訳だし、印象的だった部分を自分への反芻の意味も込めて書きます。ちょっと長くなりそうです。

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http://drunk18.peatix.com/

ビールを飲みながら、そのお2人の掛け合いを余す事なく聞きながら、ずっとうーんうーんと唸っていました。

対談の中で梅田さんの投げかけた、仕事に対する取り組み方(捉え方)の分類があり、それが僕ら聞き手の感情や経験を揺さぶるような分類の仕方だったので、どんな話題になってもそれが今回の対談の軸としてありました。

途中いつでも質問していいよ、という有り難い対談形式だったので、皆さんがその分類の質問に集中していた気がします。対談するお2人も聞き手の僕ら側も、みんな飲みながらだったので、対談者のお二方への物理的な距離も近かったのですが、それ以上に気持ちも近い距離感を持ちながら参加できました。

梅田さんの投げかけた仕事に対する分類。

それは、仕事をする人は、フロー型の人か、ストック型の人に分かれるんだ、と。どちらが良いとか悪いとかの分類ではなく。

簡単に言うと、定期的に、やっている仕事(の内容も含めて)を変えていく人はフロー型で、同じ事を突き詰めてずっとやっていく人はストック型だ、と。
伝統工芸などをし続ける人は当然ストック型の人。将棋の世界の棋士の方なんてまさにストック型。梅田さんご本人は、本業は経営コンサルタントでもありますので、基本的にどこかのプロジェクトに参画しては、決まった期間において成果を上げる事を至上命題としてやり続けてきたわけなので、完全なるフロー型だと。
で、皆さんはどちらですか?と聞かれまして。

…なかなか困りませんか。僕、どちらかに手を挙げてみてって言われて、どちらにも上げられなかったんです。会場は、圧倒的にフロー型の方に手が挙がってました。

梅田さんの、この分類の仕方が凄いなと思ったのは、まず、フローやストックって、そもそも経済というか金融の中のお金の捉え方としてよく使われる言葉を、仕事の分類に対して使った事。具体的で端的な言葉の選び方として上手いなぁと。
そしてもう一つは、その分類が、聞く側にとって「自分はどちらなんだろう」とか、自身のこれまでとこれからの事を嫌でも考えざるをえない訳です。また、なんで分類しちゃうんだよ、という思いを抱く人だっているだろうし。何より、このフローとストックの特性は、実は誰しもの中に共存しているかもしれない。

やはり、ちょっとややこしそうな話題やテーマを、誰もが身近に考えられるようなモノとして棚の上から下におろしてくるようにできる人しか、ある程度のマスを相手にするような仕事をすることが出来ないんだろうなと思います。

このフロー型とストック型に関して、加賀谷さんのやってきた事、されている事が絶妙に絡んできます。

加賀谷さんとは「necomimi(ネコミミ)」を開発した方。

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http://neurowear.com/projects_detail/necomimi.html

既に10万台以上が世界で売れてるヒット商品。

で、今はまた別のプロジェクトで開発中の商品がこれ。
「mononome(モノノメ)]

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http://neurowear.com/projects_detail/mononome.html

モノに対して「目」を付ける。その目が動いたり笑ってくれたり、時間を教えてくれたり、冷蔵庫に付けたらいつドアが開かれたかとか教えてくれたり。

この「mononome」も当然世界に対して発売されるんですが、加賀谷さんがこのmononomeの話の中で、「これは国によって、文化の違いによって、受け取られ方が全然違うと思う」とおっしゃってました。
つまり、日本のように万物に神が宿るというモノに対して強く思い入れをもつ国もあれば、当然そうじゃない国もある、というわけです。

この目に高度なAI(人工知能)が搭載されたら、凄い。どんなモノも、ソフトバンクのペッパー君みたいになっちゃう。目を付けちゃったら、モノが捨てられなくなっちゃう。まったく、何て事を考えて、製品化しちゃうんだろう。

で、加賀谷さんは一連の商品の開発背景の話を色々してくれ、しばらくして、また梅田さんとの掛け合いに話を戻すかのように「僕は完全なフロー型の人間です」とおっしゃいました。
一定期間何かをやり続けたら、また次のプロジェクトに移行していきますと。私はそれを続けてきましたと。

で、加賀谷さんにとって大切だった事、フロー型の人間としやり続けてきたコツは、過去のモノや実績に固執しない事だ、と。それを捨てきれるかどうかだ、と。
何かで当てて、例えばそれを業界でのパスポートとして生きていこうとした時点で、それはストック型の人間になっちゃうんだと。良いか悪いかではなくて。

凄いことを言うなと思いました。

これに呼応して、梅田さんが「でも、ストック型の要素がないと、その道のプロフェッショナルにはなれない、という側面もある」と。

ストック型、フロー型の分類、やっぱり深いなぁ。

これ以上にまだ色んな事例もあり、対談者のお二人もいい感じで酔ってきて、後半は「これは活字に起こして流さないでねー」という前置きがたくさんある中でのトークセッションになって、聞き手もどんどん質問できて、本当に楽しく贅沢すぎる時間を貰いました。

はい。


今回のセミナーを主催をされた(株)クリスクと、Bイノベーション(株)の皆様、無料で場所を提供されているSansan(株)の皆様、無償で対談を引き受けられた梅田さんと加賀谷さん、そのすべての方々が良い空気と空間を作ろうと努力されてたお陰で、僕らは本当に楽しめました。しかも無料で。。。


本当にありがとうございました!!!

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