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勇気と想像力、そして少々のお金

きれいごとを言わない、をモットーにしてますが、時折言ってます。

見栄じゃ食えない

それはとても小さな古めかしい、いつ商売をたたんでもおかしくないような佇まいの商店がここからちょっと離れたある町の隅っこ(文字通り隅っこ)にあって、仕事上でお世話になっている社長(57才)なのですが、その方の発した言葉が今でも耳から離れない。

付き合いもそこそこ長い(と勝手に判断した)ので不躾に色んな質問が出来る様になった昨年あたり、僕が「どこからどうやってこれほどの売り上げを上げているのか、さっき来られてた銀行の方(それはよく来る)や、当然身内を除けば誰もしらないでしょう?Aさんの商売のやり方がそれは特殊すぎますし。店構えからしたらどう考えても…失礼ですけど考えられないですよ」

そもそもAさんの商売は、店の看板としている業種は付き合い程度そこそこに継続しているような状態で、本業はそれとまったく違ったやり方で社長一人で各地を飛び回っているので当然店は形だけでいいのだけれど、あまりにも体裁というか看板を気にしない様子がずっと不思議で、経験的に僕はそんなある部分不釣り合いな人をあまり知らない。*1

Aさんはフフフと笑いながら「見栄じゃ食えんわ」と言ってまた途中だった作業に戻っていって、呆然と僕一人その言葉にガーンとなってた訳なんですが。

「見栄じゃ食えない」

余分なものを削ぎ落とし切ったその言葉が、見栄をまだどこかで張ろうとしている自分に、日に日にぐさっときてます。

*1:simpleAを除き