意味のあることをせず、物語を読む
311の震災以降、手の届かないこの場所で、なんだか意味のあることをしようと思ったり、意味のある発言をしたいと思う、そんな自分に嫌気がさす*1。
そして、変わらず無事に生活を送れていることにすごく感謝している。僕がもしテレビの向こう側にいて、これまでの生活の基盤が崩れること、それについて考えをめぐらし、心底ぞっとしたりもする。それが、実にリアルで。
だから、今は物語をたくさん読んでる。シンプルで、力強くて、心が震える。書き手が、物語の力を信じている、そんな本を。ちょっと買いすぎて積読ぎみだけど。
- 作者: 金城一紀
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2010/06/25
- メディア: 文庫
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*1:意味付けされた行為それじたいを、別に否定するものではありませんので。