勇気と想像力、そして少々のお金

きれいごとを言わない、をモットーにしてますが、時折言ってます。

夏の終わり、とりきゅう

毎年、ひとり勝手に夏の終わりの寂しさを味わうのが常だったのに今年はその感慨もどこへやら。台風が現在福岡県北部を移動中のようですがここ大分は今日も相変わらずの暑さです。

夏休みもお仕舞いだ、ということで8月の終わりに息子と二人別府へ日帰り旅行に。自分自身の3歳時の記憶は、脳のどの部分を意識的に使えば出てくるのかと思うぐらい、ほとんどない。どこに行ってしまったんだろう。うっすらと住んでいた場所や噛まれた犬のことを思い出すけれど、それは写真で見た記憶なのかもしれない。息子もいつかはそうなるんだろうな。ま、所詮は記憶だ。
私生活で一喜一憂することがあり、またある仕事にぐぐっと踏み込んで動いて/考えていた数日間でもあり、生活が徐々に変わっていくんだろうなと予感させる夏の終わりでした。・・・あ、いや、まだ今年の夏は終わってないようですね。


原因は知らないが友人タクが北海道から東京に出てきているようで、我らが心のオアシス「とりきゅう」からいつものサッポロ黒ラベルを飲みつつこの写真を送ってくれた。確か、マスターの誕生日に書いて贈った似顔絵だ。19か20の出来事だ。もう15年も経っている。その日、いつものように部室に集まり「今日たしかマスターの誕生日だよ」と誰か(タクか?)が言い、何かもっていこーぜという流れだったと思う。行く前に部室でわいわい言いながら画用紙に書いた記憶がある。絵の得意なヒロセが本来は書くはずが「どうせならかわいい子を書きたい」という至極まっとうな理由で断ったからだ。

渡した日、すぐに店内の壁に飾ってくれたことが嬉しくて、また非常に恥ずかしくてその後見るたびにどこかモジモジした。その赤提灯の居酒屋が、とにかく狭く愛おしい「とりきゅう」がまだ存在してくれていることがこの上なく嬉しい。一人で店を切り盛りするマスターも、(本人は年齢を言わないけれど)へたすると喜寿が近いんじゃないだろうか。こりゃ元気なうちに行かなければ。


マスター、僕もおかげ様でなんとか元気でやってます。また。