「虫眼とアニ眼」から
宮崎駿と養老孟司の対談本なんで面白くないはずはなく。タクからの紹介で読みました。
- 作者: 養老孟司,宮崎駿
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/01/29
- メディア: 文庫
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昨夜、ざーっと読み終えて、どうしても引っかかるので書き留めておきます。きっと、ほとんどの人が思い当たるようなことを簡潔に、そして冷ややかに、しかも当事者としてそれを語れるのはさすがだなと思います。
宮崎駿:情報とかインターネットっていうのは、基本的に相手を操作しようとする願望じゃないかと思うんです。相手に自分の影響力を与えたいということなのではないか。だって映像とか、そんな手間暇のかかるものをただで流すはずないじゃないですか(笑)。俗っぽい言い方ですけど、ぼくはやっぱり電気を入れたりスイッチを押すだけで入ってくる情報は信用しちゃいけないと思っているんです。
視聴者が「うちの子はトトロが大好きでもう何度も観てます」と言われれば「見せるぐらいなら外で遊ばせてください」という宮崎駿らしい言葉だなと思います。
矛盾を抱え、絶えずゆれながらも、まだ残る幼少期の自分を手繰り寄せあうように、二人が対談しています。非常に面白かったです。