勇気と想像力、そして少々のお金

きれいごとを言わない、をモットーにしてますが、時折言ってます。

息子メモ(幼稚園初日)

今日から正式に幼稚園児としてスタートを切った息子。今朝はこれから幼稚園へ行くことが薄々分かっているからなのか、やる気が無い。朝食後、園服に着替えさせてもそう抵抗しない。きっと無駄だと子供ながらにわかっているようだ。何なのだろうか。きっと自分ならもっと抵抗するんじゃないかと思う。子供の精神レベルは時として大人以上のものを見せる。
行きは嫁さんが送り、帰りは園のバスで帰ってくるという遊びの訓練生としての日常を送るようになる息子。いつもは「いったっしゃいねー、さむいけん、きをつけてねー」と息子から送ってもらう側なのに、今日は送る側だった。なんとか勇気付けようと「えへへ、幼稚園たのしいよー。お菓子もらえるよー(←大人のずるいやり方)」などと気の利いたセリフも思いつかずに送り出す父親に、「え、一緒に行かないの?いやだよいやだよ。じょうくんさみしいもん。だってお父さん好きだもん。だって、じょうくん好きだもん」と泣けてくるようなセリフを吐くではないか。玄関先で男二人、今生の別れのようなシーンをしばし繰り広げ、半べその状態で嫁さんに連れられていった。大方の予想通り、着いた幼稚園でも大泣きしたようで、そのシーンが目にこびり付いたまま帰ってきた嫁さんは、どこかぼんやりとしたまま続きの家事に入る。「そうかぁ。そうかぁ」と幼稚園についてからの悲劇をポツポツと聞きながら、こっちもどこか落ち着かないまま仕事に出た。
で、
先ほど嫁さんからメールが入った。無事にバスで帰還した息子は思いのほか楽しく過ごしたようで「おかしたべたよー。お母さんもくればよかったのにー」と上機嫌だったらしい。ふふふ、やはり天才の息子は一味違うのだ(←あ、親馬鹿ですよ、というか親が馬鹿ですよ)。
泣きべそだった自分の幼少期の記憶を辿りながら、自分ではない人間の成長に携われる喜びを与えてくれている息子に、ぐっと感謝した一日になった。今日は寝る前には帰ってあげたい。