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勇気と想像力、そして少々のお金

きれいごとを言わない、をモットーにしてますが、時折言ってます。

いまさらポニョ

今日は仕事を終えて帰省している家族を迎えに行ってきます。3日ぶりに息子に会えるのが何より楽しみです。今は猫も実家にあずけているのでまったくの一人、久しぶりに羽を伸ばして夜の蝶に変身してき・・・いやいや、一人ぽつんと家で呑んだくれていました。昨日だけ。
で、この機会にと自宅で数日眠っていた「崖の上のポニョ」DVDをやっと見ました。

崖の上のポニョ [DVD]

崖の上のポニョ [DVD]


宮崎駿が原作・脚本・監督をする作品はやっぱりちょっと狂気じみています。ただこれはその狂気が凄いです。
「ぽーにょぽーにょぽにょ♪」の呑気な歌に勝手に騙されて期待値が低かったせいか、いい意味で裏切られました。本当に凄かったです。
まずは子供に対する‘畏敬の念’ですね。確か「5歳ぐらいの子供が持つ精神性が一番高い」といったことを宮崎駿は言っていたと思うんですが(不確かな記憶です)その辺が納得できるほど丁寧に描かれていて、その一つ一つのセリフと細かい動きを通して、人間の本来持つ気高さが痛いほど伝わってきます。泣けてきます。そう、でもみんな宗介だったんだよなぁと。
で、この映画がある種「怖い」のは、宮崎駿の持つ死生観というか、死に対する考え方/接し方になるんでしょうが、こんなかわいいアニメーションの中でその辺りの危うい世界観を描くことが出来るんだと、ハラハラしながら観ていました。で、ところどころに「これはいったい何なんだ」というシーンがいくつも出てきます。「なんだこの月は」「なんでこんな表情してるんだ」と。
前半はすーっと流れていくんですが後半から内容が容赦なく変わっていくんです。その変化が恐ろしいんです。宮崎駿67歳の気がふれんばかりの狂気です。そんな展開の中でも、ポニョに「だいじょうぶ、ぼくが守ってあげるからね」と約束する宗介の世界だけは、一貫して続いていきます。
どんなヒーローよりカッコいいんです。
もう観終わったら色々と気になってしょうがないんでネットで調べてみました。するとウィキペディアにこんなことが載っていました。

本作はストーリーの起承転結が明確になっておらず、監督は「ルールが何にも分からなくても分かる映画を作ろうと思った」「順番通り描いてくと、とても収まらないから思い切ってすっ飛ばした」「出会って事件が起きて、小山があって、最後に大山があってハッピーエンドというパターンをずっとやってくと腐ってくる、こういうものは捨てなきゃいけない」と話している。
崖の上のポニョ-Wikipedia-

他にもやはり一部では話題になっているようです(今更遅い)。
またCGを一切使わず、想像力で描く画は視覚の奥をくすぐり続けますね。きっとまた観ます。

どんな時代であれ、5歳の少年から見た世界は美しく生きるに値する。
http://www.ghibli.jp/ponyo/press/about/

ほんと、その通りかもしれない。