勇気と想像力、そして少々のお金

きれいごとを言わない、をモットーにしてますが、時折言ってます。

Ryu-Higaの場合

昨日のこと。つい最近転職を決めた比嘉ちゃん(id:Ryu-Higa)と飲んだ。
お店に向かう道すがら車内で転職先を初めて聞いてのけぞりながら(有名な某企業だったので)いつもの「赤坂」で腰を据え、地鶏とビールで乾杯。ささやかで心からの転職祝いである。飲みたかっただけとも言うが。
転職までの経緯(いきさつ)を聞きつつ、その流れがいいなぁ/凄いなぁと感じたのは、比嘉ちゃんはちょっと前の東京で行われたあるカンファレンスに出席し(誰でも手を上げれば行ける難しくない会だ)そこに出席していたある企業の中の人と話す機会があり、雑談交えて話していたら「一緒にやってみない」と誘われ、改めて役員面接を受けに東京へ行き、なんと転職が決まった、ということだ。
彼はずっと、現状の仕事や環境に対して逃げずに悩み続け、鬱屈せず、いろんな人に会いに行き、無骨に動き続けた中でその出会いが訪れた訳だ。ミスターストイックの真骨頂。怠け者の自分には到底真似できない芸当だ。
ただ、人は人柄に共感し、その出会いが人を動かす。本当にそれだけなんだよな、と。仕事であれ遊びであれ人間の行動原理は至ってシンプルなんだよな。
周囲の一部は、きっと‘その選択’に対して普段使わない想像力をこんな時にはふんだんに使いながら見当違いでもっともらしい講釈をたれて来るかもしれないけれど、自分の人生を自力で切り開こうとしている状況の人間に対して他人が言える言葉なんてそうそう無いはず。
人生において過去の出来事意外は確たるものなんてきっと何一つ無いんだし、だからといって他人の経験則聞いたって、その人間とまるっと双子じゃないんだからほとんどが当てになんてならない。そう思う。
そんなこと言いながらも「俺の場合はさぁ」なんて喋ったかもしれないけれど、どうぞ忘れてください。あ、酔ってべろんべろんだったから覚えてもないか(笑)。


それと、話しながらつくづく思ったこと。
比嘉ちゃんと話していると、必ず「こういったことを弟に教えてあげたいから」とか「おじぃと話したことの中に」といったフレーズが出てくる。何かについて語る上でこういった家族の視点で物事を考えることって本当に大事だよなって思う(別に家族じゃなくてもいいんだけど)。つまり行動原理の中に自分はもちろん他人もしっかり入っていると、どうしてこう思うのか、とか、どうしてこういうことをしたいのか、なぜ賛成なのか、反対なのか、答えられないのか、ということを具体的に考えて語れると思う。それがないと、そういう仕組みだからしょうがないんだよ、とか、不採算の企業はとりあえずリストラしまくれよ、とか、一回戦争が起ったほうがいいんじゃないか、といった自分の立ち居地を有耶無耶にしたままでの薄っぺらい発言がいくらでも言えてくる。まぁ言うのは自由だし自分もたまに言ってしまうけれど、それじゃただの屁理屈機械じゃねーかって思う。やっぱりそうじゃないと思う。
うん。

なんだか訳のわからないエントリーになりましたが、全部まとめると「転職おめでとう」ということです。それだけです。(ながっ)