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勇気と想像力、そして少々のお金

きれいごとを言わない、をモットーにしてますが、時折言ってます。

NHKアーカイブスは日本史の宝(立川談志編)

ここ最近、よくテレビ(NHK)を見る。見るといってもタイムリーにではなくHDDに録画しておいて、好きな時間に見るというスタイルで。
で、そのなかでもとびきり面白かったのが、立川談志スペシャル。

立川談志 10時間スペシャル」(BS-hi)

前半、後半合わせて10時間。これまでの映像記録を元に、ひたすら立川談志の落語と生き方に迫る番組。
こんな番組構成は、スポンサーの要らないNHKしか出来ない芸当だし、まさに腕の見せ所。
談志落語を学びたかった僕にとっては、もってこいの内容だった。
そして、2006年12月収録の落語「芝浜」に、とめどなく涙があふれた。途中、話の中の夫婦が、実在の人物としてそこに浮かび上がり、こっちのリアルな世界に入ってくるような感覚に襲われて、ゾクっとした。
このようなリアルの世界での生活を(良い意味で)脅かされるような体験をさせてくれるモノこそ、芸術と呼ばれるものなんだろうなぁ。
立川談志の存在そのものが‘芸術’ではなく、演じきった落語が‘芸術’であり、その自分の足跡(落語)を超えようと72歳になってももがき、肉体や記憶の衰えと戦い、鬱になり、発狂寸前と自身では語り、なのに、存在自体を‘芸術’とされることへのジレンマを抱えた、凄い男の物語だった。
僕は、一気にファンになった。
立川談志 ひとり会 落語ライブ’92~’93 第三巻 [DVD]