勇気と想像力、そして少々のお金

きれいごとを言わない、をモットーにしてますが、時折言ってます。

医療法人の破綻

今年は、すでに30件強の医療法人が破綻(民事再生法の適用)しているらしい。なかなかのすごい数だ。
医療法人の破綻というのは、民間企業の破綻と違ってちょっと珍しく聞こえるが、ここに時代の大きな流れがあるんだなと実感してしまう。
少子高齢化で医療を受ける人々が年々多くなっている中で、この破綻の件数である。
破綻の理由は、

  1. 下手な投資をして回収不能になったか。(借金の返済不能)
  2. お客さんが来ない。
  3. 不祥事による信用低下

しかない。民間企業と同じ事。つまり経営力がない会社は破綻してしかるべきなのだ。それでも守られる会社があるとするならば、それは国営企業だけの特権。(だから中身が腐敗する)
今は、様々な治療方法を患者が知り、患者が自ら選ぶ時代である以上、病院はまさにサービス業と同じこと。そこが出来ない病院は、よっぽどの腕のいい医者を擁しない限り、長きに渡っての存続は困難だろう。
すべては業界の問題。相撲でも、保険でも、F1でも、根っこの業界の体質が問われている。その体質を変えていくのは、やはり新規参入の力に頼るしかないのだろうか。
そして、電子カルテをなぜ普及しないのか?ネットワークを効率よく使ってもっともメリットがあるのは、病気を治すという‘時間がモノをいう’仕事現場のはずだ。個人情報保護法を(良い様に)言い訳にして、病院間の連携を無くしている日本医師会には、とても疑問だ。