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勇気と想像力、そして少々のお金

きれいごとを言わない、をモットーにしてますが、時折言ってます。

「爆笑問題のニッポンの教養」

欠かさず見たい番組の一つで、とにかく昨日は面白かった。
爆笑問題が訪れたのは青山学院大学。(サザンのYaYaを歌いながら/太田) 相手はあの「生物と無生物のあいだ」の著者であり「分子生物学者」の福岡伸一さん。
福岡さんは本を読んでもわかるように、学者にしては非常に文学的センスを持ち合わせた人なので、きっとテレビも面白くなるはずと期待していたが、その通りになった。
テーマは「分子」。そして生物とは。
世の中には一定量の分子量が決まっていて、人間の細胞内の分子も、常に口から取り入れた食物の中にある分子と入れ替わっており、人間はその入れ物に過ぎないということ。
たとえ死んでしまっても、分子レベルで話をすれば、その死体の分子は消えるのではなく、違う形の「入れ物」へと移動するだけだということ。そもそも人間は、ガスのかたまりに過ぎないということ。
わかったようでわからない。 でも面白い。
昨日の放送の中で、太田光がとても興味深い話をした。思い出せる範囲で。

太田:哲学的な話になるけどいいですか?
田中:お前はいつもそうだろ。(笑い)
福岡:(真顔で)生物学は哲学ですよ。


太田:先生、僕たちはね、とっても学生時代は仲が良かったんですよ。こいつの事をね、僕はウーチャカって呼んでてね、「おい、ウーチャカっ」なんつって。 こいつなんて光ちゃんなんて呼んだりしてね。 …キスまでして。
田中:してねーよ。
太田:「ねぇウーチャカ、今度一緒に旅行にいこーぜ」なんて言ってたの。いつも一緒でね、ホンと仲良かったの。
田中:(うんうん)
太田:でもね、今は違う。あんな風に戻れるかって言われたら戻れないし、2度と同じような関係にはならない。
田中:そりゃそうだ、きもちわりーよ。(笑顔)
太田:つまりね、もうあの時の太田光はいないんだよ。今の太田光は、あの時の太田光とは別人なんだよ。

田中:うん、まあね。


太田:そう。 つまり、あの時の太田光は、死んだんだよ。

ドキッとした。
でも、まさに太田の言う通りなのだ。同じ人に会っている様で、その‘時’の人とは、2度と会えないのだ。
いつかまた会えるなんて、厳密に言えば‘会えていない’のだ。