勇気と想像力、そして少々のお金

きれいごとを言わない、をモットーにしてますが、時折言ってます。

仕事をすることと生きること

「なぜ仕事をするのか」と聞かれたらきっと困る。
思うのは、仕事をすることは、‘生きる’という事と捉え方が似ていて、‘生かされている’から生きているように、‘試されている’から仕事をする。
日々、試されているから毎日貴重な時間を‘仕事’という形で過ごしている。人によっては家族の為に、または芸術の為に、または信じ続けている何かの為に。
当然、仕事は力をいれずに楽な道を選ぶことも出来る。そこも、生きることと似ている。
目の前の壁を越えようとするか、避けて通ろうとするか、その選択は自由だ。ただ、違ってくるのは、付いてくる結果と、充足感と、‘成長する’という漠然としながらも確かな感覚だ。
仕事の成果も、人生の成果も、目指すべき目標が無いと、その結果はついて来ない。

仕事への目標なんて、組織に属していれば簡単極まりない。ところが人生においての目標の立て方は違ってくる。
「こういった人物像になれたら」とか「来るべき将来の、目指すべき自分の姿」を思い描き、近づいていこうとしたり、「今、自分に何が出来るか」を、その起こりうる過程と結果を想像しながら、実行に移す。そんなことを自分の中で紡ぎ出さなければならない。
きっと、いまを「生きる」という過程の中で、自分の目指すべき‘軸’が無ければ、仕事に対しての(仕事でなくても)熱意や情熱を持つことは、難しいのではないかと思う。

自分の目指すべき‘軸’を持ちえなければ、仕事であれ何であれ、右往左往してしまうということだ。

仕事は、結果が分かりやすいし、評価もしやすいので、ついついその人そのものを仕事の結果と付帯して判断しがちだが、よく聞く、「仕事を取ったら何も残らない人」というのは、‘生きる’という事を俯瞰的に捉えて行動できなかった、その結果の姿なのかもしれない。

自分に対しての戒めの言葉として、しっかりと考えていきたいテーマである。