勇気と想像力、そして少々のお金

きれいごとを言わない、をモットーにしてますが、時折言ってます。

振り子の原理

去年の6月より始めて約6ヶ月。ひょんなことから知った「ウェブ進化論」に刺激され始めたこのブログは、自慢をせず、謙虚に、自分の考えを自分に向かって確認・構築していけたらと思い始めたのだが、想いを言葉にしていく事の大変さを、日々実感する。
「表現したい」「会話をしたい」というのは基本的に人間の本能的欲求なのだろうが、手段である言葉をうまく使えないことには成り立たない。
相手があって成り立つ会話に、傲慢さはアウトだ。
「振り子の原理」というのが好きでよく引用するのだが、世の中の悪事と言われることをやってきてしまった人間は、同じだけのエネルギーで善行も行えるというものだが、このネット世界(ブログ等)も、現実世界でエネルギッシュに活躍している人(地位問わず)は、同じエネルギーでネット社会への取り組み(表現方法)を見せ、現実世界で補えない欲望を満たすためにネット世界を利用する人間は、そのゆがんだエネルギーでゆがんだ思いをネット世界に残している様に思える。
大きなプラスのエネルギーはより大きくプラスに働き、マイナスはその逆だ。
社会に順応できない人はいる。悲しいことだが、決して悪い事ではない。ネット世界でもしかしたら画期的な出会いがあって、生き方が好転するかもしれない。それだけ奥行きの深い世界だから。ただ、同じ確率でどんどん深みにはまってしまう事も考えられる。
結局、誤解を恐れずに言えば、脳のみを使うことがネット社会なのだから、脳のみで事態を解決しなければならないのだ。良くも悪くも。
うまく言えないが、養老さんの言う「脳化社会(脳が作った世界)」で生きるには、「脳を作った世界(=自然)」できちんと地に足をつけ、そこでの五感や第六感を総動員して‘生きる’事をしなければ、ネット世界ともうまく付き合ってはいけないのではないかと思う。