勇気と想像力、そして少々のお金

きれいごとを言わない、をモットーにしてますが、時折言ってます。

インフォシス

10億人というインドの人口から、選ばれしエリート達が集う世界的企業。
昨日の深夜、情熱大陸の番外編のような形で放送された一幕で、はっとした。
テレビ画面は、インフォシスの日本法人の広告宣伝マネージャーで、32歳の彼(一橋大学を卒業し日本で言う「エリート街道」をまがいなりにも歩んできて、インフォシスへ数年前に転職した)が、日本での広告宣伝費として予算をもらうために本社のインドへ赴き上司の広報部長のインド人(同じぐらいの年齢)と交渉中。
そのテレビ画面の中で日本人の彼は、けちょんけちょんに怒られたのだ。
日本人の彼には当然怒られる理由があり、確かに怒られて当然のことではあった。
しかし、単一民族国家である日本という土地で生まれ、海外での職歴を持たないこの僕が、ものすごい危機感を感じた。
ただ問題は、このような光景を見慣れていないからではなく、日本が資本主義国家として経済力で生き抜こうとしている限り、近い将来、日本国内でも同じようなことが起きるぞ、という危機感なのだ。日本国内の企業内で、アジア圏・南米系(どこでもいいが)の上司から指示され動かされるということだ。
ヨーイドンのスタートから、ゴールのない将来へ向けて走っている経済大国日本は、明らかに失速しており、加速を増すBRICs諸国に勝ち目はあるのだろうか?
少子高齢化の労働力不足を、日本人以外で補うということは、雇用していく、ではなく雇用される、ことも十分ありうるのだ。
インターネットの普及によるボーダーレス化とは、いくつかの国の存在を、近い将来には事実上消滅させてしまうくらいの事なのだ。