村上春樹〜その2〜
このひとのすごい所は、実名で勝負しているところだ。本人曰く「ペンネームにしておくべきだった」と後日語られていたが、しようと思えばいつでも出来たと思う。
作家にとって、著書名をペンネームとすることで、一枚仮面を被り、役者のように秘匿性を武器として勝負出来るのに、その仮面を被らないということは、日常生活においても常に村上春樹として生きているのである。(当たり前のことだが・・・。)
僕にはこの実名勝負が、なんとも‘体当たり感’があって圧倒されてしまうのだ。
しかし、この人は「村上朝日堂」でうまくバランスをとりながら生きているなと実感してしまう。最初に読んだときには作品とのギャップにびっくりしたものだ。
- 作者: 村上春樹,安西水丸
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 1997/05
- メディア: 単行本
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