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勇気と想像力、そして少々のお金

きれいごとを言わない、をモットーにしてますが、時折言ってます。

人を選ぶ仕事

先日出張で岡山に行った。
10時過ぎに、前日から仕事できていた金城さんと池永さん(初対面)と落ち合い、香川県坂出市までうどんを食べに行った。金城さん(の友人)推薦のお店を目指して。
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岡山市から電車で約30分という近さに驚きながら、快晴の瀬戸大橋に少し興奮しつつ、平日にもかかわらず行列のできるお店「日の出製麺所」にて大盛り釜玉うどん(310円)を食した。こんなにうどんにひたすら向き合って食べたのは初めてかもしれない。そういう雰囲気を醸し出す場所だった。
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うん。美味しかったと思う。
向き合って食べた以上、その、適当な答えを探すのは必死だった。それは帰りしな、手探りの中の3人の会話が物語った気がする。粉モノ系の行列店は、いつも難しい。と、勝手に思う。
ただ言えるのは、すべてをひっくるめて、本当に、行ってよかった。

そんなうどんの後、池永さん、金城さんと別れ、今回出張の目的である会社へ赴く。2年ぶり。
ここはいつ来ても、人の出入りが激しく賑わっている。事務所に滞在するのも気をつかう。
*この写真は静寂しているが。
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約2時間強、話をする。
いつもお世話になっている破天荒な彼(専務だった)が、まさかの社長になっており驚く。
で、話の流れでひょんなことから会社の基本的な戦略論を聞き、さらに驚く。
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思いつきで、かつ断片的な話をする彼、いや社長の独特の言葉を聞きながら、感じ入ること多々あり。
数年前に彼が宣言した「常に台風の目にいなきゃダメなんだ」を、無意識でやってるなと感心。
送り迎えまでしてもらい、名残惜しくも社長と解散。
次回は夜もお願いします。
やっぱり今回行ってよかったです、はい。


その後ホテルへチェックイン。
金城さんと再度落ち合い、路面電車で移動に喜ぶ。
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毎度のことながら、金城さんのソツのないビジネススタイルに聞き耳を立てる。
今回思ったのが、やはり、人を選ぶ言葉があるように、人を選ぶ仕事はある、というあたりまえのこと。
仕事とは、イコール「人との関わり合い」のことで、その人から選ばれる状況でなければ、仕事は入ってこないし回らない、という事実。
すでに発生している仕事を回すことも大変だけれど、そもそも仕事を「取ってくる」という0から1にする部分、ここ。
金城さんの大きな武器は、まさにここ。0を1に。それが圧巻。
これが残念ながら僕にはほとんど無い。結構前からわかっている。
だから無い分、せっせと入ってくる環境作りに奔走している。みんなの力を借りながら。遅々としつつ。

会うと、色々わかることがある。
会っても、結果徒労に終わることもある。きっとこっちの方が多い。

だから、時々は動き続けなきゃダメなんだと思う。
今回のように岡山へ行き、いろんな人に時間をもらって会いに行って、消化できない塊のような感情を持ち帰って、また仕事と家庭と子育てに奔走する。

社長。俺も、振り回される方ではなく、時には振り回す方の台風の目になりたいぞ。

梅田さんと加賀谷さんの特別対談(2015.7.16)

16日の仕事@東京に合わせ、その夜に(いつものように金城さんid:simpleAの粋な計らいで)おもしろセミナーにもぐらせてもらい、贅沢な時間をいただきました。
せっかく参加させてもらった訳だし、印象的だった部分を自分への反芻の意味も込めて書きます。ちょっと長くなりそうです。

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http://drunk18.peatix.com/

ビールを飲みながら、そのお2人の掛け合いを余す事なく聞きながら、ずっとうーんうーんと唸っていました。

対談の中で梅田さんの投げかけた、仕事に対する取り組み方(捉え方)の分類があり、それが僕ら聞き手の感情や経験を揺さぶるような分類の仕方だったので、どんな話題になってもそれが今回の対談の軸としてありました。

途中いつでも質問していいよ、という有り難い対談形式だったので、皆さんがその分類の質問に集中していた気がします。対談するお2人も聞き手の僕ら側も、みんな飲みながらだったので、対談者のお二方への物理的な距離も近かったのですが、それ以上に気持ちも近い距離感を持ちながら参加できました。

梅田さんの投げかけた仕事に対する分類。

それは、仕事をする人は、フロー型の人か、ストック型の人に分かれるんだ、と。どちらが良いとか悪いとかの分類ではなく。

簡単に言うと、定期的に、やっている仕事(の内容も含めて)を変えていく人はフロー型で、同じ事を突き詰めてずっとやっていく人はストック型だ、と。
伝統工芸などをし続ける人は当然ストック型の人。将棋の世界の棋士の方なんてまさにストック型。梅田さんご本人は、本業は経営コンサルタントでもありますので、基本的にどこかのプロジェクトに参画しては、決まった期間において成果を上げる事を至上命題としてやり続けてきたわけなので、完全なるフロー型だと。
で、皆さんはどちらですか?と聞かれまして。

…なかなか困りませんか。僕、どちらかに手を挙げてみてって言われて、どちらにも上げられなかったんです。会場は、圧倒的にフロー型の方に手が挙がってました。

梅田さんの、この分類の仕方が凄いなと思ったのは、まず、フローやストックって、そもそも経済というか金融の中のお金の捉え方としてよく使われる言葉を、仕事の分類に対して使った事。具体的で端的な言葉の選び方として上手いなぁと。
そしてもう一つは、その分類が、聞く側にとって「自分はどちらなんだろう」とか、自身のこれまでとこれからの事を嫌でも考えざるをえない訳です。また、なんで分類しちゃうんだよ、という思いを抱く人だっているだろうし。何より、このフローとストックの特性は、実は誰しもの中に共存しているかもしれない。

やはり、ちょっとややこしそうな話題やテーマを、誰もが身近に考えられるようなモノとして棚の上から下におろしてくるようにできる人しか、ある程度のマスを相手にするような仕事をすることが出来ないんだろうなと思います。

このフロー型とストック型に関して、加賀谷さんのやってきた事、されている事が絶妙に絡んできます。

加賀谷さんとは「necomimi(ネコミミ)」を開発した方。

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http://neurowear.com/projects_detail/necomimi.html

既に10万台以上が世界で売れてるヒット商品。

で、今はまた別のプロジェクトで開発中の商品がこれ。
「mononome(モノノメ)]

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http://neurowear.com/projects_detail/mononome.html

モノに対して「目」を付ける。その目が動いたり笑ってくれたり、時間を教えてくれたり、冷蔵庫に付けたらいつドアが開かれたかとか教えてくれたり。

この「mononome」も当然世界に対して発売されるんですが、加賀谷さんがこのmononomeの話の中で、「これは国によって、文化の違いによって、受け取られ方が全然違うと思う」とおっしゃってました。
つまり、日本のように万物に神が宿るというモノに対して強く思い入れをもつ国もあれば、当然そうじゃない国もある、というわけです。

この目に高度なAI(人工知能)が搭載されたら、凄い。どんなモノも、ソフトバンクのペッパー君みたいになっちゃう。目を付けちゃったら、モノが捨てられなくなっちゃう。まったく、何て事を考えて、製品化しちゃうんだろう。

で、加賀谷さんは一連の商品の開発背景の話を色々してくれ、しばらくして、また梅田さんとの掛け合いに話を戻すかのように「僕は完全なフロー型の人間です」とおっしゃいました。
一定期間何かをやり続けたら、また次のプロジェクトに移行していきますと。私はそれを続けてきましたと。

で、加賀谷さんにとって大切だった事、フロー型の人間としやり続けてきたコツは、過去のモノや実績に固執しない事だ、と。それを捨てきれるかどうかだ、と。
何かで当てて、例えばそれを業界でのパスポートとして生きていこうとした時点で、それはストック型の人間になっちゃうんだと。良いか悪いかではなくて。

凄いことを言うなと思いました。

これに呼応して、梅田さんが「でも、ストック型の要素がないと、その道のプロフェッショナルにはなれない、という側面もある」と。

ストック型、フロー型の分類、やっぱり深いなぁ。

これ以上にまだ色んな事例もあり、対談者のお二人もいい感じで酔ってきて、後半は「これは活字に起こして流さないでねー」という前置きがたくさんある中でのトークセッションになって、聞き手もどんどん質問できて、本当に楽しく贅沢すぎる時間を貰いました。

はい。


今回のセミナーを主催をされた(株)クリスクと、Bイノベーション(株)の皆様、無料で場所を提供されているSansan(株)の皆様、無償で対談を引き受けられた梅田さんと加賀谷さん、そのすべての方々が良い空気と空間を作ろうと努力されてたお陰で、僕らは本当に楽しめました。しかも無料で。。。


本当にありがとうございました!!!

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10年

タイムラインがすっかり全盛の今、短い活字で何かを言おうとすれば、いつも自分の嫌らしさが手伝ってもっともらしい事や偉そうな事を言いたくなってしまい都度躊躇してしまうんですが、そもそも活字(や語り)って、そういったもっともらしい事を言う手段のひとつなのであって、変に気にする事もないのかもな、ともひるがえって思ったり。
そんなつまらない思いは、またこう活字にして頭を巡り宛のない答えを探し続けてぐるぐると。

脈略のない話ですが。

10年経ったんだ、と思います。
「10年同じ事をし続けて、モノにならなければ俺の首をやるよ」と吉本隆明は言ったのですが、僕自身、仕事でこの業界に浸かってすっかり17年(あっという間だ!)お世話になっているのですが、ビジネススタイルとして訪問もせず「接客」に特化したやり方に限定してやり続けたのが約10年前、吉本隆明の言うその10年を僕なりに一つの道標としてやってきたのですが、色んな変化はあったにせよ、気付けば経過していました。
本当に毎日、知らない人の身の上話を聞き続け、時に笑い、時にジンとして、時に激しく憤り、時に寄り添い。それは人と人がかかわり合う誰の仕事にも当たり前のように生じる当たり前の風景でしょうが、それが自分にとって「当たり前のようにでき続けた事」が、吉本隆明の言う文脈の解の一つなのかもなと思います。何かをし続けるとは、そういう「身体」にもうなってしまっているという事なので。

ここでの10年は、あえて例えとしての10年なのでしょうが、的確なアドバイスほど具体性がないと響かない事を思えば、とても良くできた助言であったなと。本の中にあった言葉で別に僕が言われた訳でも何でもないのですが、事実、勝手にこの言葉に支えられてきました。

これは、結婚生活にも言える気もします。ん、いや、どうなのだろう。
また、これについては違う側面がありそうなので、ちょっと一緒にはできそうにないかも。できないですね。

と、随分久しぶりにこうやってブログを書いているのは、札幌の三上さんが一つ前(随分前だな)のブログ記事に「元気なの?」とコメントをくれたからで。久しぶりすぎてびっくりしました。

ふとした折に、そうやって気にかけてもらえるというのは、嬉しいものだよなと思います。だから今日はその優しさに勝手にほだされて書いています。
誰だって、誰かに気にかけられて折に触れて声をかけてもらえたなら、嬉しいですよね。間違いなく。

ということでまた。
僕も人に優しくありたいと思います。できるだけ。


子供たちも、人に優しくあって欲しいと願うばかりです。

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無題

暑さのせいなのか、子どもの夏休み気分の伝染のせいなのか、頭の中が整理できない毎日が続きますので、とにかく漠たる思いを活字に少し起こすことで何とかなるんじゃなかろうかと思い、久しぶりにブログを開きました。

毎日、それは当然なのですが不確かな事実の連続で、優勢、劣勢を交互に(勝手に)感じながら進んでいます。どこかで、あぁこれでよかったんだ、と思える地点などもちろんなく。
時折、(それは恵まれているが故の)人生の終わりなきマラソン的感覚、つまりはビートルズの歌うザ・ロング・アンド・ワインディングロード感に圧倒されます。きっと、お盆で親戚に会ったり故人を偲んだりしたせいかもしれません。

不確かな将来を、どうやって楽しみながら生きていけるのか。まだまだ生きる工夫が必要です。しなやかに、愉快であれと。

それでは、まだまだ残暑厳しい折、ビール飲みつつしっかり乗り切っていきたいと思います、はい。

誕生餅 2014-8-16

かっこよかった会計ソフトfreeeの代表インタビュー

タイトルが子どもですみません。
車の移動中に聞いたのですが、とても興味深くがくんがくんと頷きながら聴き入ってしまった。

少し前置きが長くなるのですが。
今年に入ってから、うちのようなスモールビジネスで、エクセル入力の延長線に近い形でとにかく使い勝手のいい会計ソフトが無いものかと本気で探し出したのがきっかけ。
僕の要望としては、まずはブラウザで処理が可能なソフト(クラウド処理)であること。PCにダウンロードして使うソフトは無しで。2つ目は収入と支出という毎月のお金のフローがとにかくシンプルに絵的(グラフなど)に示されること、3つ目は入力が容易であること。

全自動のクラウド会計ソフト freee (フリー)
http://www.freee.co.jp/

驚くべきことに、これをすべて兼ね備えたソフトがまだ出来て間もないfreeeだった。

宣伝ぽくなっちゃうと嫌なんですが、何より僕にはここに肩入れする理由なんて無いんですが。言いたいのは、僕が個人的に求めていたモノを「こんな便利なモノがありますよ」と使える形として提供できるヒトって、凄いなと。ちょっと久しぶりに「商品」に感心したんです。

で、本題。
facebookでfreeeをフォローしてまして、以下のインタビューがタイムラインに流れてきた訳です。
40分ほどのインタビューなので移動時間にちょうどいいと思って聞いたのですが、これがかっこよかった。

経験は捨てるべき!Googleを辞めて世界を変える決断をした freee 佐々木大輔氏の信念とは?経験は捨てるべき!Googleを辞めて世界を変える決断をした freee 佐々木大輔氏の信念とは? | 就職活動とインターンシップのJobweb(ジョブウェブ)

もともと就職活動をする人向け?のウェブ雑誌?(よく知らないのでごめんなさい)なので就職する人へ向けての話なのですが、代表の佐々木さんが仕事や人生に対しての考え方をかいつまんで話していくわけです。
で、色んな部分が示唆に富んでておもしろかったのですが。
インタビュアーが「やる気のない学生や目標の無い時期の学生はどうしたら…」みたいな質問があって、そこで佐々木さんが
「世の中がこういう方向に進んだらいいなあとか、漠然とでもいいので、こういう社会の成り立ちは好きだなとか嫌いだなとかはあるはずで、主義主張や信条的なものが確固として無くても、それに近いような自分の思いがあるはずで、それに沿うような生き方をして行くことがいいんじゃないでしょうか」
みたいな返答をするのですが(うろ覚えですみません)、これは返答という域を超えた助言と言いましょうか、いや凄いなと思いました。

佐々木大輔さん、自分より4つ下かぁ。参りました。更なるfreeeの使い勝手のよさを期待しています。

4月

1Q84を読み始めた。

1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉前編 (新潮文庫)

1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉前編 (新潮文庫)

いつか、文庫が出て、気持ちの余裕が出来てきたらと後回しにしてきたもの。随分たった。

やっぱり「物語り」は面白いなぁとつくづく。そして、村上春樹の創作の、この何ともいえない中毒性は何だろうかとも思う。適度に出てくるあの悪びれないエロさ加減。
男と女がいて、何が悪いんだと言わんばかりの不思議な関係があって、物語の大きなうねりに呑み込まれていく。

読了後、20年前もそうだったように(心身変化的な意味として)特に何も変わらないんだろうけれど、また、村上春樹的世界を身にまとってしまうんだろうなとも思う。それも嫌いじゃないんだけれど。

背伸び

日常 酩酊

(気持ちの)襟を正しての人との関わり/付き合いから始まる間柄が、自分にとってはいずれ大切な人となっていく。

身近でいつも楽しく過ごしている、愉快な友人とはまた別の。
時折騒々しい最近の日常を顧みながら、つらつら思うことを。ぐびぐび。

まず、とにかく色んな自分とは関係のない「作用」の末、今の自分が置かれた状況/境遇があって、そこでどう自分から「それら」を引き寄せて楽しくやりくりできるかを常に試されていて。その「やりくり」に今の日常は集約されているんじゃないかと思っています。とりあえず、今は。

その際、ほとんどは「人」と会うわけで。人って、色んな人がいますよね。よくもわるくも、個なので当然です。
こちらとしてはそのやりくりをとにかく上手くやりたいので、時に謙虚に失礼の無い様に、気持ちの襟を正します。
時折、そのやりくりを面倒になって放り出したくなることもありますが、人付き合いは登山と同じで最初の気持ちはしんどいのが前提なので、とにかくやれるだけやってやろうじゃないかと開き直ることが多いです。

そして、時々幸運な出会いがあります。人生って捨てたもんじゃない、キラキラ。というような。
前提が、自分が置かれた境遇から来ているので、そんな幸運な出会いに対して素直に有り難いなと思います。


で、何が言いたいのか。

普段の怠惰な自分からは想像できない、いろんな状況のお陰で「背伸び」しているからこその産物の大きさたるや。
「自分の等身大で」という楽なスタンスではなく適度な背伸びは、長い/短い人生の中ですごく大事なんだということがやっとわかってきたな、ということです。


ぐびぐび。
でも、背伸びのし過ぎはダメですよね。